2015年12月24日

インナースマイル

「インナースマイル」という瞑想があります。
これはTaoZenでとても大切にしている瞑想です。

簡単にいうと、自分の内臓一つ一つに微笑みかけて感謝するということから始まり、身体の細部に対しても微笑む。
そして内臓のほうからも微笑んでもらう。
そんな瞑想方法です。

こう説明するとなんか妙な感じだけど、なかなか楽しくて、深い意味のある瞑想法です。
自分の“身体と心”を根本的に見直すことにもなります。

ここでいう「微笑み」は、ニコニコするとか、可笑しいことを考えるということではなく、ただ単に微笑むということ。
これは、調子の良いときなら誰でも出来ることです。
でも、調子の悪いときや悲しいとき、厳しい状況のときに微笑むことができるかということが大切です。
たやすく出来る人も稀にいますが、普通は訓練が必要です。

微笑む訓練?
僕らは大切なことを訓練しないことが多いと思います。

smile

愛すること、楽しむこと、幸せでいること、そういうことは、なんか「出合う」ことだと思っているところがある。
でもそれらはすべて、自分で作り上げているところが大きい。
愛するという能力や、幸せでいるキャパシティがほとんど無い場合は、どんな人と会っても愛はないわけです。

どんな良いことがあっても、幸せになれるのは瞬間的なわけで、あとは、やっぱり不安だったりするわけです。
微笑むこと、ハッピーにいることなどを訓練するのは変なことだと思ってさえいるのではないでしょうか?
インナースマイル瞑想は、そういう面のあるプラクティスです。

例えば僕らはとても大切な人の死を、あるいは別れを経験することは避けられません。
とても悲しいことだけど、こういうときに自分のどこかで微笑んでいる部分を持ちたい。
究極的には、自分が死んでいくときも、ニコニコして死んでいきたい、ということではないかと思って、インナースマイルを実行しています。
 
特にこれといって努力するのではなく、ニコニコする理由もなく、「ただ微笑んでいる」のは、なんか変だけど、それがとても意味があると思っています。
 
何もしていていないとき、例えば電車のなかなどで、自分のハートに、肝臓に、胃に、微笑んでみてください。
何となく、で構いません。
きっとなにか発見があるはずです。

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| Posted at 5:57 PM | TaoZen, 瞑想 | この記事のURL