2015年11月3日

呼吸と瞑想 その2

前回、呼吸と瞑想の関係を説明しましたが、実際の方法で簡単で効果があるものを紹介しましょう。

まず、ある程度姿勢を正します。
もちろんどんな姿勢でも瞑想は出来るのですが、ある種の姿勢のほうが瞑想をするのが簡単になるためです。

全身で呼吸をする感じにします。
全身といってもピンとこないかもしれないのですが、鼻から肺に、というイメージではなく、皮膚全体で全身隅々まで、という感じです。
皮膚全体というのは、毛穴全部という感じでしょうか。
だから、背中からも、腕からも、頭からも呼吸がなされている感じです。
そのためには皮膚や筋肉が余計に緊張していたら、そういうイメージにはなりません。

そして、息がカラダの下から、段々と上に一杯になってくる感じです。
足の方から、段々と空気あるいは、気が段々と上がってきて、頭のてっぺんまで一杯になるイメージ。
そして吐くときには、段々と上から下に減っていく感じです。
まるで、瓶の水が段々と下から増えていき、上から段々と減っていく感じです。
image
呼吸法は、イメージが大切になってきます。
あんまり強く筋肉を使って、無理に呼吸はしたくないのです。

スムースに、無理なく呼吸を続けたいのです。
全身呼吸と呼んでいます。
いわゆる腹式呼吸というのとはちょっと違うこの方法を推奨しています。(この理由は、また別の機会に説明したいと思います。)

口は軽く閉じて行ないます。
呼吸は吐くことが吸う事よりも大切です。
吐きさえできれば、なんとかなります。
溺れた人を助けた場合、その人が吐いてくれたら安心。
でも吸おう吸おうとしていたら、危険です。
生まれてきた赤ちゃんが吐いてくれさえすれば、大丈夫。
僕たちも時々、ゆっくり息を吐いてみてください。
これでカラダもココロも落ち着きます。

けっして無理に呼吸を長くしようとしたり、100%の努力をしようとしないで、気楽にだいたい70%くらいで良いという感じで行ないます。
呼吸法の中では、もちろん100%、あるいは120%という気分で行なうものもありますが、瞑想の為には、あくまでも楽に、無理なく。

この全身呼吸を、できるだけスムースにゆっくりと行ないます。
吐く時に数えて、五回。五回くらいなら集中してできると思うかもしれませんが、なかなかそうでも無いのです。
ぜひ、やってみてください。
途中で他のことを考えたりしたら、また1に戻ります。気がついたら、8までいってしまっていることもあります。とにかく、ココロをこめて、でも楽に、五回全身呼吸をしてみてください。

これだけでも、充分が効果が沢山感じられてきます。

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| Posted at 12:49 AM | TaoZen, 呼吸, 瞑想 | この記事のURL