2015年6月20日
瞑想すると何が変わるの? ②
長年、世界中で瞑想のワークショップを教えてきて気づいたのですが、何の変化もないと言う人たちは、たった2つのパターンの人たちだけです。
1つは、実際に瞑想をしていない人。
「どのくらい瞑想をしていますか?」と聞くと、
「3日続けた」
「1ヵ月に2回くらいやっている」
「まったく効果がないのでやっていない」
そういう人たちです。
もう1つは、変化に気がつかない人。
花が咲いても、
新しい店ができても、
髪型を変えても、気がつかない人。
「さっぱり変化がありません」
「いつまで続けると変化がありますか?」
と聞いてきます。
もうすでに変化が始まっているのに。
一方で、効果をじぶんで作り上げてしまう人もいます。
一度だけの瞑想で
「光に包まれています。」
「悩みがスッキリして、これからは大丈夫です。」
「すっかりカラダの具合が良くなりました。」
などと興奮して説明されます。
こういう方は、思い込みが強いのかもしれません。
もしかしたら本当かもしれませんが、自分で自分を酔わせてしまっているのかもしれません。
瞑想の効用ばかりにフォーカスすると、変化がまったくないと思ってしまったり、間違った変化を作り出してしまったりする可能性があるのです。
役に立つか、効果的かということを考えないところに、本来の瞑想の意味があります。
東洋の智慧は、そういう所が魅力なのです。
大内雅弘著
『しなやかな心と体をつくる1分瞑想』青春出版社より
【大内雅弘ワークショップ開催のお知らせ】