2015年9月20日

瞑想のやり方 ④瞑想とリラックスと集中との違い

瞑想(meditation)と
リラックス(relaxation)と
集中(concentration)
は似ているけれどはっきりと違うものです。

リラックスしているというのは、身体と心が緊張なしに、くつろいでいる状態です。

この状態は緩んでいる感じです。
注意力や観察力なども緩んでいます。
身体も心もここに完全にはいない感じです。

心も身体も委ねているところは瞑想と同じで、不必要な力が入っていないところも同じです。

しかし瞑想は、心も身体もすっかり、ここにいる、むしろ、普段よりも充分にいるという状態です。覚醒状態にあるけれど、完全に委ねている状態です。

集中しているということは、ある一つの事、あるポイントに心と身体が集約されているという状態です。
そのことに関しては、思考も感覚も感性も覚醒している状態です。

瞑想は、ある一つの事に覚醒している状態ではなく、出来るだけあらゆる方向に心と身体が統合的に覚醒していて、しかも執着していない状態です。

meditation10

瞑想に入っていくためには、リラックスと集中が必要です。

身体の無駄な力を抜いたり、呼吸法をしたり、集中したりする瞑想方法は、実は、瞑想に入るための準備段階です。
本来の瞑想状態に入るためには、そういう段階が必要です。

瞑想のエキスパートというのは、こういう準備段階が短くてすぐに瞑想に入る事ができて、そこに長く留められるという人のことです。
そして、本物の瞑想者は、すべての生活が、すべての行動が、瞑想状態にある人だと思います。

もちろん、僕のような凡人には、それを目指すというよりは、とにかく心を込めてなにもしない状態の瞑想を毎日ちょっとの時間でも訓練していくことだと思っています。
あとは、成るようになる、ならなければなんとも成らないわけです。

瞑想を続けることによって、リラックスすることや、集中力が養われますが、オマケのようなもので目的本来ではありません。

「呼吸法」自体や、「瞑想方法」自体が瞑想だと思われる人がいますが、それはツールです。
道具です。
道具に凝る人もいますし、集める人もいます。それはそれで結構だとは思いますが、道具でなにをするのかを見失いたくないと思います。

良いカメラを持っているから必ずしも素晴らしい写真を取れるわけではありません。
素晴らしいキッチンがあると素晴らしい料理が出来上がるわけでもありません。

ある程度、良い道具は必要ですし、目的にあった道具が必要ですが、それだけにこだわるのでは、本来の目的を見逃してしまいます。

常に、何のためか、を確認している必要があります。

【Tozenコラム】より

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| Posted at 8:00 AM | TaoZen, コラム, 瞑想 | この記事のURL